計画的なような行き当たりばったりのようなそんな旅(その4)
fake-jizo.hatenablog.com
ようやっと最終回。というかペースが遅いよな。本当はGW前には終わらせるつもりだったんだが。
酒田で快速最上川に乗って、新庄に向かう。
快速
1日1往復しかないので、乗り過ごすわけにはいかないのである。これを逃すと、次は16時44分。その日中に東京に帰れるかどうかも怪しくなってくるのである。
えきから時刻表 駅時刻表
この列車は車窓に最上川が見れてとっても良い、が、意外と混んでるので、後ろ向きに車窓を見るという、まるで小学生のようなことをやる。この年齢になるとちょっと恥ずかしい。とはいえ、ずっと立ったままというのも嫌だしなあ。
2月の山形
この列車は陸羽西線で、酒田から新庄に向かう列車なのであるが、まあ乗ったのは初めて、と言うか、なかなか普通来ないよな。最上川川下りとか有名なんだけど、むかーし、行った時には車だったような気が気が。内陸部を走る列車なのと、まだ冬だったので車窓は基本的に真っ白である。これは風情がある。
新庄ではあまり長居せず、そのまま乗り換えである。そもそも空き時間が殆どない。どうせ新庄の駅近辺に何かあるわけでもないので、いいっちゃいいんだけど。やっぱりどこも駅前は空洞化してるよなあ。曲がりなりにも新幹線の駅周りでも一番立派なのは駅そのもの、ってパターンが結構あるもんな。
とれいゆ
さて、そう言うのはさておいて、ここで足湯付きリゾート新幹線という、とれいゆつばさに乗る。これは一度乗ったことがあるんだけど、その際には足湯には入れなかったので、そのリベンジである。実はこの列車、新幹線とか言いつつ、新庄から福島までしか行かず、しかも終着駅の福島駅では、在来線のホームに止まるので、本当の新幹線のレール部分には乗らない名前ばかりの新幹線である。どっちかと言うと、新幹線というより特急に近い気がする。
足湯
期待した足湯なんだが、結論を言うと、どうも温泉っぽさがない。これ普通のお湯なんじゃないの?と言う気がしてならない。15分と言う短い時間ということもあるのかもしれないが、多分関係ない。他の温泉で入った足湯とどうも感覚が違う。まあ温度もぬるいんだが、温まり方がどうもなー。あれみなさん満足しているんですかね?まあ温泉じゃないにしても足湯からの眺めは非日常で良いですけどね。
福島からは普通に乗り換えて東京行き。いい加減日本酒を飲みすぎて若干フラフラだったのは覚えているが、車中は熟睡しており全く記憶がない。
計画的なような行き当たりばったりのようなそんな旅(その3)
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さて、忘れているわけではないのである。もう2ヶ月前の話だけど。
新潟駅
新潟に一泊し、次の日にまた出かけるわけであるが、これは予め言っておきたいが、新潟の古町には美味しい寿司屋があるのである。赤身を食べられないばるぼらさんはこの際置いといて、是非とも食べていただきたい所存である。ああ、食べたのは3年前なので、味落ちてたらごめんなさい。
www.sushi-marui.com
朝から出かける手筈だったため、この店に食べに行けなかったのが、かなりの後悔である。美味しいものを食べられない恨みはいつか返ってくると言えよう。
新潟色
新潟駅に行くと、なんだか列車の写真を撮っている人を見かける。個人的にはあんまり興味はなかったのだが、何となく撮っていたところ、これは新潟色の列車なんだね、と後から知った。と言っても新潟にそこまで思い入れがあるわけじゃないのであるが、その筋では有名らしい。
response.jp
国鉄といっても、うーんノスタルジィと感慨深く思うほど、年食ってるわけじゃないしなあ。古い列車は結構不便な気もしなくもないし。
さて、それが目当てではなく、羽越本線のきらきらうえつに乗る。
きらきらうえつ
羽越本線沿線なんて殆ど用事がないので、今回初であるが、流石冬の日本海。
冬の日本海
完全に演歌の世界である。兄弟船が頭の中でBGMのように流れていたが、それを見ながら日本酒を朝から飲むわけである。贅沢なのかダメ人間なのかわからない。
日本酒と日本海
飲み比べセットというのは↓のこと。1杯がそれぞれ一合弱くらいあるので、これ一つで三合くらいである。一人だと若干飲みすぎな気もしなくもない。この後のことは列車の揺れもあってあんまり記憶がない。きっと寝てしまったんだろう。
4travel.jp
終点の酒田では、新潟の後悔がまだ残っていたらしく、とにかく寿司が食べたくてしょうがなかったので、このサイトと同様に「こい勢」で寿司を食べたのである。いやーこれ本当美味しかった。ここ確かに味の割には安いし、いいなあ。酒田に行く機会なんて次いつあるのかわからないけど。
寿司
つづく。
コマ劇場の跡地に行った時には。
意味もなくhyperlapseを撮っているのである。3年分溜まったので、一挙公開。(すでに公開済みだけど。)
歌舞伎町 201508
201608 歌舞伎町
#歌舞伎町 201703
今年の8月に公開した方が良かったかもしれない、とは思いつつ。
君はどこにdub魂を感じるか?
KING TUBBY MEETS ROCKERS UPTOWN
- アーティスト: AUGUSTUS PABLO
- 出版社/メーカー: GET ON DOWN
- 発売日: 2011/01/31
- メディア: CD
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www.youtube.com
私はこのアルバムの表題曲のdubの真髄は、乾いたスネアにあるとばかり思っていた。でもoriginalとのdisco mixを聴いたら、元々このようなスネアだったことを今更ながらに知り、dubの奥深さを知ったのである。当時はoriginalにはあまり興味がなかったとか、youtubeがなかったからoriginalが聴けなかったとかそう言う言い訳はいくらでもできよう。ただ、当時の私は本質を見抜けてはいなかったのである。
king tubbyの深淵は見抜けていなかったといえよう。ただ、この体たらくなので、恐らく未だに本質は見抜けていないとも言えるかもしれない。ただこの曲は本当にいつの時代も最高である。この1ショット目のスネアのあの音とそれに付随するリヴァーブは永遠である。
Residentsを観に行った。
「はじめての ブルーノートが レジデンツ」ロック川柳(自分の話ではないです)
— 野中モモ (@momononaka) March 22, 2017
表参道を降りて、ブルーノートに向かうと何じゃこの街を歩くお洒落人間たちはと驚く。モードの人しかいないじゃないか。Beamsを着てる自分が恥ずかしい!つか何でこんなにお洒落なのか理解できないというか、何このスノッブな街怖くて二度と来たくないんだけど!とか思いながら、初めてのブルーノート。
レジデンツ
ResidentsですよResidents!
カルトに乗っ取られたと噂されたEuro Ralph Recordsから再発された”Third Reich 'n' Roll"を輸入盤屋で入手したあの時から20年以上。Cube-Eツアー以来のまさかまさかの32年ぶり来日公演。とてもとても信じられなかったけど、これは流石に行かなきゃ、ということで行って来た。
- アーティスト: ザ・レジデンツ
- 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
- 発売日: 2009/12/09
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ライブそのものの感想は↓でも読んでほしい。私はそれ以外の箇所を。
THE RESIDENTS - In between Dreams -|LIVE REPORTS|BLUE NOTE TOKYO
まず、バックステージから花道みたいな通路を通ってメンバー登場。えーっと顔普通に見えるんだけど、ライブだとこれが普通なの?なんせ全然分からないので、何が正しいのかもさっぱり。よくわからないCGの喋りが終わりライブが始まると意外と普通の音楽として始まる。あーいやなんて言うんだろ、普通の音楽では勿論ないんだが、音楽性はあると言うか、多分勝手な思い込みなんだろうけど、Residentsのライブって演劇に近いんじゃない?と思ってたんだよ。だからよくわからない人たちが入れ替わり立ち替わり何のライブなのかもわからないまま、伴奏音楽と学園祭みたいなチープな演劇をやっている、と、そういったイメージ。
なので、あれ普通にギターも弾いてるし、ドラムも叩いてる。普通じゃん!これResidentsを騙ったコピーバンドじゃね?という疑いすら持ち始めた時に、あの声が聞こえて来た。
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この声である。悪意の塊のようなこの声。おお!これだResidentsだ!と感動が。
いやだってSnakefinger役のギターの人は元々Residentsじゃないじゃん!Snakefingerはサポートメンバーなんだし。白玉シンセは確かにそうなんだけどはっきり言えば誰でも出来るしさあ。悪意やら悪夢やらそういったのを体現しているのはあの声なんだよ。
www.youtube.com
さすがにSatisfactionはやらなかったものの、Man's worldは演奏していて嬉しかった。欲をいえばDiskimoやKaw-ligaは聞きたかったけど、それを言ったらキリないしね。で、何となくわかる通り、私は80年代までのResidentsしか追いかけてなくて、こういっちゃ何だがFreaks Showの時代以降は全然知らないんだけど、若い頃の自分を思い出しながら聞いてました。青春の1曲(笑)。
しかし、曲が終わるたびになぜか直立不動になったり、モニタに映るよくわからないCGは何だったんだろうな。いちいち、リモコンで操作しているのは面白かったが。流石にSun Raがいないアーケストラよりは統率が取れていたが、実際、何もMCがないのと、曲が1,2分レベルで短いので、サクサク進む。1時間半しかやらない割に、20曲弱くらいはやっていたと思う。全体的には悪夢としか言いようのないステージで、Blue Noteにとってもとってもふさわしかった。
最後にアンコールが終わったあと、花道を通ってバックステージに戻る際に、ちゃんと素顔のResidentsを確認したけど、えーとえーと、Residentsは一人であり、四人であり、みんななんだね!
計画的なような行き当たりばったりのようなそんな旅(その2)
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山を登って、出てきたのは、あれこれはライブ会場?なんだこれと思って、今までちゃんと見ていなかったパンフを見ると、ここがライブのメイン会場であることを知る。
えーっと…。
私が行ったことのある雪まつりとは札幌のものなのだが、雪像が一杯あるところがメイン会場じゃないの?違うの?
どうやらそれは札幌だけのものだったらしく、十日町雪まつりのメイン会場はライブ会場だったらしい…。しかも2時間くらい開演まで待つとのこと。うーんうーん。若干悩みつつも、次にいつ来るか分からないので、ということで燗酒を飲みながら待つことにする。
燗酒うまい
待つこと2時間。ようやくステージが開始する。
初めて見るAKBグループ(NGT48)
まさかのNGT48である。なんでこんなところまで来てアイドルライブを見ているのか全く理解できない、が、久々のアイドルライブをそれなりに興味深く見てはいたものの、やはり徐々に寒くなって来る。
十日町雪まつり 公式ホームページ » 雪上カーニバル
その後のラインナップにもどうも興味が持てない…。花火は見たいけど、そこまで耐えれるかどうかもはやよくわからない、というか多分無理、という状態なので、戦線離脱。十日町でへぎそばというと、小嶋屋さんということなので、そこまで行くこととする。
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ちょっとこの際の話が引っかかったものの、まあ地元の人に聞いたし、大丈夫だろうと思い向かう。中に入って、しばらく冷酒を飲みながら他の人の話に聞き耳を立てているとどうも嫌な予感…。
へぎそば
件のへぎそば。
うーん香りが薄い。決して不味くはないが、格別に美味しいというものでもない。名物にうまいものなしってことかな、これだったらさっさと新潟行って、古町で寿司でも食べときゃよかったなあ、と少し後悔。あのー旅に出て、こういう微妙な気分になるのは結構辛いものですよね、これが不味かったらそれはそれで良いのだけど、この中途半端な気分ってのがまた曲者。
臨時快速
というわけで、臨時快速に乗って新潟に向かい、宿泊することにする。
つづく。
計画的なような行き当たりばったりのようなそんな旅
最近、すっかり鉄道好きになってしまい、色々出かけているのである。
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実は書いてないのも一杯あるのだが、ちょっとずつ書いていこうと思う。
もう1ヶ月くらい前の話だが、ちょっとした旅行に行ったのでまずそれを書く。
大宮のいなほ
大宮からいなほ号に乗る。って若干意味不明かもしれないが、なんか年1回十日町の雪祭りに向かうための臨時列車として、大宮から十日町まで特急が出ているのである。普通知らないであろう。勿論去年までの私は存在を知らなかった。
雪祭り号
これで大宮から十日町に行くのである。勿論、雪国の気分になるわけであるが、今回は水上の時点で大雪であった。なので、国境からトンネルを抜けた気分にはならないため若干旅情にかけてはいた。
Instagram
で、全くどうでもいい知識なのだが、
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
のトンネルは、上越線のトンネルなのはまあ事実なのだが、この川端康成の時代のトンネルは現在の上りトンネルの方を指しているのである。つーまーりー、今はもうその旅情を厳密な意味では追体験できないということである。なんてこった。いや嘘。上越線を超えて関東から新潟に行く人なんて今いない。でも、川端康成の世界を追体験したいのであれば、やはり新幹線じゃなくて、上越線の方だとは本気で思う。あの景色が急に変わる瞬間は人は誰でも感傷的になれる。
えきから時刻表 駅時刻表
とはいえ、なんせ1日7、8本の世界なので、なかなか乗るのは大変かもしれない。たまーに臨時列車とか出てるので、その指定席を取るのが正しいと言えよう。
話が逸れた。
そうこうしているうちに、十日町に着く。
逆光のドンキー
駅前では早速巨大な雪像があり、期待が膨らむ。
振る舞い酒
更に、振る舞い酒も2杯くらいもらい、調子の良くなった私は、
「メイン会場ってどこですかー?」
とまあ旅行者として普通のことを、振る舞い酒を振る舞ってくれたお姉さんに聞く。
すると、
「山の上で、歩くと30分くらいかかるんですよー。大変なんですよね。」
とちょっとすまなさそうに言われる。ふむう(ちょっとめんどくさい)と思いつつも、十日町雪まつりなんて次行くことがいつあるのかわからないので、山の上に向かうことにする。
雪国なう
後から思うと、完全に私は勘違いしているというか、騙されている気がしてならない。
つづく。