空虚な寂寥感

David Bowieが亡くなったのは予想以上にショックがでかい。謎だ。
私の人生とDavid Bowieはそんなに関わっていないはずなのにだ。
元々、Let's Dance辺りの曲は知っていたが、なんせ80年代のあの頃の曲はあまりわたしの好みではなく、どうでもいいという扱いだった。ティン・マシーンも全然ピンと来ていなかった。
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David Bowieをはじめていいなと思ったのは、当時のこれで、そもそもBowieと認識しておらず、これいいなと思ってクレジットを見たらカバーだということを知り、そこで初めて「あ、こんないい曲も書くんだ。」と思った記憶がある。でもこれも20年以上前の話なんだな。
私の話はこれくらいで省略するが、そういえば、Kurtは”It's better to burn out than to fade away”と残して自殺したが、Bowieの新曲は本当に素晴らしいので、Kurtは燃え尽きなくてもよかったんじゃないか、と今更ながらに思った。
長く続くロック(に限った話じゃないが)ミュージシャンはいつか現役感が薄れていく。ライブとははともかくとして、新曲のレベル/質とかそういったのは20代のころとはやはり落ちていく。で、いつしか懐メロになり、演歌と似たような世界になっていく。これは通常已むを得ないことだし、私もそう思っていた。あんなに才能があったミュージシャンも年を取ると若干惨めになるが、その惨めさも含めて人生ってそういうことなのかな?とまあそんなことを考えていた。少し自分になぞらえて。
でも、それは違うということがわかった。これは本人の意志の力だろう。水は低きに流れてはいけないのだ。

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このあまりに印象的なギターリフはMick Ronsonだとばかりずっと思っていたんだが、本人このアルバム参加してないのな。だとするとBowieなのかこれ。