家電量販店の思い出。

もう20年くらい前、IBMのPCを売っていたことがあった。

何故かと言っても大したこと理由ではなく、やむにやまれない事情、要するにお金がなく、今でいう、派遣バイトみたいな感じのことをやらざるを得なかったのである。
まだ所属は学生だったけど。

皆様がご存知の某家電量販店でやっていたわけなんだけれども当時はまーVAIO全盛時代で、大体の人がVAIO買いたいとか言いましてですね。

結構VAIOを売ってた気がする。少なくとも100台は売ったな。あと、これから海外に行くんですよとかいう人も結構いて、そういう人にはDynabookを売ってた。IBM売らねえのか、というのはごもっともなんだけど、Thinkpad買う人大体マニアックなんだなこれが。
バイトの私にはよくわからない(最終的には大体わかったが)話を山のようにし、質問もいっぱいした挙句、結局買わない、と、そういう人が多かった。廉価版じゃない本物のThinkpadは値段設定が高めで、そうそう手が出るものでもないんだよね。お洒落でもないし。
大体まずOfficeがデフォルトで入ってなくてLotas1-2-3が入ってて、とか、売れるか馬鹿!

そこからみると、VAIOの人はねえ。30万とかのノートを即決で買うわけですよ。もうめんどくさいし別にノルマがあるわけでもないので、売れるものからバンバン売っていた。
当時日立を売ってた似たような境遇の女の子いたんだけど、日立のPRIUSが売れるわけもなくちょっと可哀想だったので、色々手助けしたりやっていたような気がするが、今からしてみれば口説いても良かった気がする。
結構可愛かったし。失敗した。

IBMの人からは別に何を売ってもいいし、適当に話し合わせておけばいいよ、とだけ言われてた。多分会社の名前で誰かを出すことが目的だったんだろう。まあ今もそうだしな。あの人はリテール系の営業仕事はやる気はなかった、でもそれしかやってなさそうだったけど、いまはどうしているんだろうな。
流石にIBMにはいないだろうが、LENOVOで生きていける人でもないよなあ。

ソニーも日立もコンシューマ向けのPCから撤退したし、東芝とかNECOEM製でしょあれほとんど。設計から丸投げみたいだし、もはやブランド名だけでしかなさげ。そう考えると、今ある日本で販売されるPCはほとんど中華製だよね。モノつくりニッポンって本当にそう思ってるのかね。