・・・・・・・・・を観に行った。

fake-jizo.hatenablog.com
ドッツトーキョーだけど、前回「・」の数が8つのような気がする。間違った。
前回から一年半ぶり。
というのも今回でメンバーが全員いなくなるという、つまりラストライブらしいのである。


東京キネマ倶楽部という鶯谷にある元キャバレーでのライブである。
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その元キャバレーに入ると、布がいくつも貼ってあって、そこに過去のライブの映像がずっと流れている。これ面白い演出だなあ、とライブ中ずっと思っていた。今回のではないんだよね。
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ライブを観てて思ったのは、まずアイドルって儚いものなんだなあ、ということ。
本来アイドルはこの時期の一瞬だけきらめくものを切り取った、くらいでしかないんだということ。最近アイドルの解散が多いけど、始まった時期が大体同じくらい、だと結局終わる時期も大体同じになっちゃうよね。長く出来るものではないのだろう、というわけで、3〜4年くらいが平均寿命になっちゃうのはある意味しょうがないことなのだろう。
次に、ドッツに限って言えば、コンセプトがちょっと詰め込み過ぎなんじゃないか、とはおもう。詰め込み過ぎてファンから見れば若干消化不良気味になってしまうのではないかと。詰め込み過ぎなのか方向性が定まってないだけだったのか、まではわからないけど、とっちらかり過ぎてとにかく全体的にわかりにくい。一体何を目指してるんだろうは、最後まで謎だった。
音楽的な話をすると、シューゲイザーアイドルだけあって、バックは爆音なんだけど、5人⇨3人になったのが辛かったように思う。お世辞にも歌が上手いとは言えないのは前回もそうだったのでそれはそれでいいし、エコーもかけないのもまあいいんだけど、3人になったことでコーラスが使えなくなった。コーラスで強引にバックに打ち勝つってことが出来なくなったせいで、どうしても音楽的にはバックのノイズに負けてしまう。これは結構致命的で、3人になった際に、この結果(=ラストライブ)は見えていたんじゃないか、とも思った。前述したプロジェクターに映っている映像も5人のものが殆どで、5人という形態がちょうど良かったんだろうなと。
音楽的な話でもう一点。
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今回私が気に入った曲は、テクノっぽい曲で、例えばこの曲のカバーも演奏した、というかオケなのでそのまんまなわけだけど、まあわかる人はわかるだろうけど、これAshraのカバーというかオマージュだよね。
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他にも池田亮司のカバーなのかそのまま流したのかわからないが、そういう曲*1もやっていて、こういうのは当然と言えば当然だが、フロアの受けは悪いんだよね。私は好きなんだけど。
この辺結構ギャップがあって、私が苦手な、ニコ動で流れていそうな感じの転調を繰り返す曲なんかはフックがあるので、かなり受けるんだよね。でもそれは他のシューゲイザーの曲とは全然合わないし。そもそもシューゲイザーすらマイナーだし。アングラというかマイナー趣味の人が運営側に絶対一人はいそうなんだけど、その趣味を全開にしちゃうと、それはそれで周りがついてこれないジレンマは割とありそうな感じ。でもまー現代音楽に近いレベルのここまで来ると、とてもポップスではないし、アイドルとは真逆だよなあ。さっき調べたら「にせんねんもんだい」のカバーとかもやってるそうでして、いやそれは受けるの無理だろーとは思う。
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Instagram post by Takashi Satou • Mar 24, 2019 at 2:29pm UTC
そう言えば私はラストライブなんて初めてなわけで、周りでは号泣していた人もいたようなのだけど、普段アイドルとか全然行かないので、興味深かったし、実際面白いライブでした。その時たまたまいた人と終わった後話してたんだけど、曲結構いいのにこれどうするんだろ、勿体無いよねー、みたいなことを言ってたんだが、実際どうするんだろ。サテライトは名曲だと思うんだけどなあ。
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