昭和の炎上マーケティング

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於茂登である。
漢字変換で出る気配は全くない。
と言われても、何が何やらだろうが、石垣島泡盛である。
omoto-takamine.com
この酒造所の看板銘柄が於茂登で、ってことは石垣島の於茂登地区にあるのかと思いきやそんなことは全くなく、川平湾沿いにあった。まあ普通石垣島の地理なんて興味ないだろうが。
ここは酒造見学可能とあったので、行って見たのである。
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酒造見学というのは要するにガラス越しで全部見れますよー、ってことで、まあそれくらいのスペースでお酒作ってますー家内制手工業ですーってことなんだと思う。実際泡盛製造はこれくらいの小さい蔵が大半とのことで、設備的に小さいから泡盛の税金が上がったら死活問題だろうな。
というのは、泡盛の酒税って他と比べて安くって、なので、沖縄行った際には、泡盛を飲まないと損なのである。まああんまり関係なく飲むけど。

沖縄県内の泡盛やビール製造業者でつくる県酒類製造業連絡協議会(会長・嘉手苅義男オリオンビール社長)が2017年5月に期限切れを迎える酒税軽減措置の5年間の期限延長を求めることが22日、分かった。9回目の延長へ年明けにも翁長雄志知事らに要請する。泡盛業界は消費減少などを背景とした厳しい状況への対応、オリオンビールは営業基盤の強化などを理由に延長を求める。(9面に解説)

 軽減措置は復帰特別措置法に基づき、1972年から県内出荷分を対象に実施。現在は泡盛が本税率の35%、ビールは20%を軽減。今回の要請でも同率の軽減を求めていく。

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で、こんなポスターが所内に貼ってあったんだけど...
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何が書いてあるかというと…

泡盛業界が活気ついてきた昭和初期、さまざまな形で泡盛の広告が展開され始めた。これはその一つで、比嘉華山氏による酒造組合連合会のポスター。しかし女性の着ている着物が少し透けていて、ほのかに腕や胸元がみえるため、話題を振りまくと同時に問題にもなった。
また、当時の大スター田中絹代のプロマイドを無断で使用したりもした。無断借用がばれて告訴されたらされたで、また宣伝になると考えていたというから、あっぱれ。

いやあっぱれ、じゃないでしょう。と直感的にツッコミを入れたけど、これ炎上マーケティングの源流?だよなあ。昭和初期からあったから、目立つかどうかだけが違いなんだな。インターネットがない時代でよかったね、とは思うけど。なんか色々引っかかって余計な第三者が山のように突っかかってくるよな。

余談

ここで1本泡盛を買ったんだけど、物がないから裏から取ってくる、と言われた時、まさか今から瓶詰めするのか?と思った。それくらいの小さい酒造所なのである。