ゆで(すぎた)めん

十二社の辺り、といっても東京に縁のない人には全くなんのことかわからないだろうが、西新宿のかつての歓楽街には、まだ残骸みたいな風情が残っている箇所が点在しており、その辺が気になっていたので、散歩がてらぐるぐる回ってたのである。
十二社はもう地名としては残っておらず、バス停や商店名とかにかろうじて残っているくらいなので、本当に地元の人以外には知られていないのと、かなり再開発が進んでおり、この辺も結構時間の問題な気がする。
で、今日の話は十二社の北側である。


たまたま看板を見たら、こんなのが。
あのゆでめんってモデルがあったんだ、ってそりゃそうか、って気もするが、それってここだったんだ。という軽い衝撃。
本当にたまたま歩いていただけだったので、結構驚いて、写真を撮りまくっていた。
周りから見たらちょっと怪しい人である。
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手前の空き地はきっと近いうちにマンションが建つのであろう。
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どうも元々は商店街のようではあるんだが、もうシャッター街というか、そういうのも通り越えて、廃墟にかなり近い。何点かはまだ商店として営業してはいるんだけど、これもあと10年経てば全てなくなるんだろうなあ、と思う。

上空から見ればわかりやすいんだけど、車一台通れるくらい細く妙にクネクネした道で、それなりに古い道であることがわかる。こういう道は少なくとも戦前からはあるよね。
また、この辺よく見るとわかるのだが、中野区と渋谷区と新宿区が入り混じっていて、行政区域がごちゃごちゃしている。こういう区境の場所なので、再開発には微妙にやりにくい場所になっているのだろう。
https://www.instagram.com/p/CGFpvJuHXRO/
ゆでめん
風間商店跡地は今はこんな感じ。アパートらしい。勿論、アパート名は風間荘である。
元々風間商店とある通り、今でもこの辺は風間さんの屋号が多い。
尚、この風間荘が出来たのは1970年のようなので、もうレコードが出た直後にはアパート形式になっていたと思われる。
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近くのこれも趣深い羽衣湯からみた新宿高層ビル街。この場所もあと何年か経てば向こうの高層マンションのような世界に飲み込まれていくのであろう。
なんだかそんな街ばかりになるのもつまらないとは思うけどね。