One More Timeの作曲法についてずっと考えている。

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話題のこのサンプリング動画を見て衝撃を受けていたが、Daft Punkのこの曲は一体どういう風に作られたのかどうしてもわからず、ずっと考えていた。
動画を見ればわかるが、曲の途中を三箇所ぶった切って、順序を組み換えて(フィルタかけて)ループさせた、と言ってしまえばそれだけの話なのだが、この発想がどこから出てきたのか全く見当がつかない。
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原曲はEddie Johnsのこれであるが、これを何万回聴いても、One More Timeは出来そうもない気がするのである。
ここから思いつく?
どうやって?
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初期のサンプリングといえば、このような感じで、もう一目瞭然である。サンプリングがパクリと言われた時代があるのもわからなくもない。これが80年代。
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90年代に入るとだんだん高度になっていき、例えば、これは一音一音切り取って組み換えたChopと呼ばれる手法で、これはDJ Premierが生み出したと言われており、確かに発想そのものはすごいのだが、思考回路としてはわからなくもない。一音ずつサンプリングし、メモリに一つずつ記録していくのは、90年代だと恐ろしくめんどくさく、気が遠くなるような作業だが、頭の中に鳴っている音があって、それを具現化するためにはこうするしかなかった、ということで想像がつくのもあるので。
ただ、One More Timeはフレーズをそのまま使うのではなく、フレーズのしかも途中の部分を少しだけ抜き出して、なので、単にフレーズや音が気に入ったから、でもないように思う。
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元曲のMore Spell on Youをwhosampledで調べてもOne More Time以前のサンプリングはないので、90年代には全く注目されていなかったサンプリングソースであることがわかる。というわけで、何かを参考にした、というわけでもないんだろう。
元々私はこれサンプリングだと思っていなくて、シンセで作った曲だとばかり思ってたんだけど、考えられるのは、シンセで作ったデモがあって、それに合うようなサンプリングソースを探してきて、それで作った、なのだが、そんな面倒臭いことを本当にやるのか、という根本的な疑問がどうしても拭えない。当時は、HDDの容量もCPUのスペックもそんなになく、全音源を波形分析ソフトに入れて力技で探し出すなんて殆ど不可能なはずだ。(今でも難しい気がする。)
とはいえ、出来上がった曲を聴く限り、原曲のイメージが一切ないのと、このサンプリングのみで曲の骨格が構成されていることから、何らかのヴィジョンがない限り、こういう曲にならないはずだ。
うーんわからん。

Daft Punk - One More Time (Official Video)
というわけで、フルバージョンを聴きながらも悶々とここ数日を過ごしているわけである。
誰か教えて欲しい。