風街オデッセイ その2

fake-jizo.hatenablog.com
の続き。
これも怒られるかもしれないんだけど、そもそもの話、ライブだと歌詞まで聞き取りにくくてよくわかってないんだよね...。今Spotifyで聴いてるととても歌詞までわかるんだけど、ライブだとねえ、どうしても。
それはそれとして、11/6はとてもコンセプトがわかりやすかった。
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要するにナイアガラ(80年代City Pop)→キャラメル・ママ〜ティンパン・アレー(70年代)→富田ラボ(00年代City Popリバイバル)→トリ→アンコールでしょ。わかりやすいよね。

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というわけで、最初はナイアガラ。

初見なんだけど、というか殆ど全部初見なんだけど、この中でライブ見たことある人一人もいないんじゃないか私、1日目のサニーデイくらい?それも随分前だしなあ。
しかし、バックバンドは井上鑑に任せておけば安心、くらいの正調ナイアガラで、きっと大滝詠一のライブを観たらこんな感じになるんだろうなあ、と思いながらずっと観てた。いやまあ今生きててもライブやらないだろうけど。バチェラーガールとかなかなか観る機会ってないよねえ。こういうシティポップのライブなんて一十三十一くらいしか観たことない。あれはリバイバルか。本来はレコードミュージックだとは思うんだけど、こうして聴くのもいいよねえほんと。私も年取ったなあ。

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次のティンパンアレーは何と言っても「スローなブギにしてくれ」ですよ。この曲CMと有線でしか聴いたことない気がする。如何せん何年前の曲よこれ。40年は前でしょ。もうロックも随分歳をとって若者の音楽ではなくなったことを示しているんだけれども、こういう曲を数曲ずつ聴いていける機会はもう殆どないので、とても感慨深い。

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途中にキリンジ〜富田ラボを挟んで、この辺全部語っていくのもそうそう無理なんだけど、やっぱり「綺麗・ア・ラ・モード」ですよねえ。
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いやこの曲本当好きなんだよ。確かに80年代の焼き直しと言われればそれまでだけど、筒美京平の曲の中でも1,2を争うくらい好き。イントロのピアノから完璧だとおもう。この曲中川翔子本人のライブでもここまで豪華なバックバンドで観る機会は殆どないと思うので、この完璧なアレンジで聴けたのはとてもとても良かった。あと中島愛でも出てたサイリウムを掲げてた人たち。君たちは凄いよ。こういう数曲のためにサイリウムを持ち込んでちゃんと振ってる。いや尊敬する。

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で、さかいゆうは、全然悪かったわけではないんだが、明らかにトリの吉田美奈子がすごかった。
松田聖子の曲で多分コード進行も同じだとおもうんだけど、曲から受ける印象が全くの真逆でとても毒々しいカバー。アレンジが変わるだけでここまで曲の印象変わるっていうくらい変わる?くらいな感じ。劇団イヌカレーの映像が飛び回ってる感じで悪夢そのものだね。
いやー凄い。本当に凄い。
瑠璃色の地球ガラスの林檎ってこんな曲だったっけ?って感じではあるんだけど、このアレンジで歌える人なんて日本に今何人いるんだろうくらいの感じ。バックバンドも元々スタジオミュージシャン上がりというかフュージョンの人が多そうで、とても楽しそうに演奏してた。
途中で手拍子を要求してたけど、このアレンジで手拍子は無理だろー。

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最後にアンコールのはっぴいえんど

これ1日目も疑問だったんだけど、鈴木慶一がここしか出てこないんだよね。いやあれだけの大御所がなぜはっぴいえんどのゲストミュージシャンとしてしか出てこないのか、と思ってたんだけど以下のツイートで理解した。

要するにはっぴいえんどの一員としての参加なのね。それならわかるけど、手が震えていたのがもしかして病気?と思ったんだが、極度の緊張だったんですね。冥土の土産とか言ってたから勘違いしちゃったよ。