アポロ・シアターへようこそ

もう10日くらい前の話なのだが、D'angeloを観にいった。
実は日本でちゃんとライブやるのは初めてなんだね。知らなかった、なんせアルバム聴くくらいの薄いファンなので。
で、いきなり40分以上待たされる。あれーこれやらないんじゃないか。払い戻しあるのかなあ、くらいな感じでしょうがねえなと思ってたところ、客電が落ちスタート。
先に述べたとおり、アルバム以外碌に聴いてないので、てっきりジャジーな感じだと勘違いしてたら滅茶苦茶熱いのな。ノラ・ジョーンズと大差ないだろとばかり思い込んでいたのでえーって感じ。
↓がアルバムバージョンで
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↓がライブ
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タメの持たせ方とか物凄くFunkyなので、ギターも弾いてるし、Princeを少し泥臭くした感じ。泥臭いってD'angeloを表現するフレーズで出てくるのが不思議ですらある。第1部は新作のアルバムをメインにこんな感じでやりきる。
驚いたことに曲間がない。D'angeloの右手の上げ下げでテンポやリズム、コードも一発で変えながら曲をやり続ける。実はちょーっとだけずれるときも時々あったけど、一瞬で元に戻す。なんかやたらうまいんですけど、なにこれ?と思っていたら著名なセッションミュージシャンなのね。道理で。ていうか日本まで連れてきたのかよ。
この辺でSamCookeがアルバムでは白人向け、ライブでは黒人向けにやってたのを思い出す。実際こんな感じだったのだろう。
で、最初のアンコールというか第2部スタート。
ここからはそもそもいったい何の曲をやってるのかよくわからない。曲間レスで、James Brown "Lickin' Stick"やParliament "Give Up The Funk"やらその他ファンクのフレーズが浮かんでは消え、消えてはまた浮かび、リズムを変え続けながらひたすら続く。
https://www.youtube.com/watch?v=1ZxD9nuatikwww.youtube.com
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ブラックミュージックの伝統である、しつこいくらい、というか単純にくどいリフレイン。受けるところじゃ止めちゃ駄目だよねとばかりに何度も何度も何度も繰り返す。反復しないとダンスできないじゃないか!という、日本人にはなかなかできなさそうなこの終わらないファンク。いやー素晴らしい。きっと全盛期のSlyやファンカやJB、MJやPrinceを観たらこんな気分になるんだろうなあ、と思った。
結構年配の人も多かったんだけど、最後には全員踊ってたなあ。
最後にもう一度アンコール。というかこれだけがアンコールだよね・・・。15分以上untitledをやり続ける。この遅くて黒くて粘っこいバラードファンク。
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大体こんな感じですね。盛り上がり方も一緒。よくこれ最後に持ってきて、しかも盛り上がるよなあとか不思議な気分に。
結局2時間みっちりやって、サマソニだけじゃなくもう一稼ぎして、帰っていきました。次ぎ観る機会があるときはみんなも観た方がいいと思うよ。ちょっと高いし、チケット取れないかもだけど、あれは本物だよ!

あれれ?曲間違った?

ジェイムズ・ブラウン(James Brown)“Ain’t It Funky Now”のホーン・リフ

ファンカデリック(Funkadelic)“Good To Your Earhole”と思しきフレーズを織り込んでの“Left & Right”

ディアンジェロ live report / ついに実現した待望の来日公演 | bmr
なんか私が間違った気もするけど、いいんだよ!私にはああ聴こえたんだから!