「欲望という名の電車」を観た

シアターコクーンである。
コクーンといえば蜷川、蜷川といえばコクーンだけど、ご本人がいなくなっちゃなあ。
コクーンは久々。
コクーンの蜷川演出といえば、古田新太の藪原検校も随分前に観てとても良かった記憶があるのだけど、あれもう10年前か。まあそりゃそうか。
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観てきた。凄かった。あれを1日2回やるなんて信じられない。
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原作は読んだことがあるような気がしていたけど、実は全くの初見。
なんかブラックジャックの元ネタだと思い込んでいて、あっれおっかしいなー、と思っていたんだけど、「人生という名のSL」と勘違いしていたんだね。いや実際元ネタなんだけど、但しタイトルだけ。
2部構成で意外と長いことに行ってから初めて気がつく。
前半は微妙に冗長な感じで若干退屈な時もなきにしもあらず、って感じではあったんだけど、後半は完全に圧倒された。
1時間半くらい?ずっと見入っていた。
大竹しのぶの舞台は凄いというのは有名だと思うし、実際その辺がずっと気になったので観に行ったんだけど、こんなに凄いんだねっていう。毎日あのテンションでやってたら普通は疲れるなんてものじゃないと思うんだけど、役者の真骨頂というのはこういうものなのかな、と実感した。役者ってのは容姿だけじゃなくて才能は必須なんだね、というのはこういう生の舞台を見るとよくわかる。最後には鈴木杏と本当に姉妹に見えたもんな、年齢全然違うのに。勿論この舞台は大竹しのぶだけじゃなくて北村一輝を始めとした他のキャストも素晴らしかったんだけど、流石舞台の主演女優ですね。ラストシーンは泣けたもんな。いや本当。
こういう舞台は観に行くべきだと思うよお値段高いけど。
数年前に見た「わたしを離さないで」の舞台とどっちが上かなー、でもまあ舞台の脚本的には私はわかりやすい方が全然好みですね。だって演劇は初心者なので。